top of page
検索

レパ選(台本選考)のこと

  • 執筆者の写真: Kai Syoujikimonono
    Kai Syoujikimonono
  • 2023年3月19日
  • 読了時間: 3分

僕の頃は周りの学生劇団を見渡してもオリジナル作品を上演するところが多かったように覚えています。劇団ACTもそうでした。公演前になると常に2本か3本、劇団員の書いた台本が候補としてあったように思います。そう言えば僕が在籍した時一度だけボックスをシェアしていた文芸部の方が台本書いてくださってそれも含め選考したことがありました。

当時のACTは「オリジナル至上主義」ってことではなかったですが、でもやっぱり仲間の中で一生懸命書いてくる人がいると、その人の思いを形にしたくなるのが人情ってもんです。少なくともその頃の僕らは、上演を前提に台本を書いていたし。「このお話を舞台作品にしたい」という思いに駆動されてこそ台本なんてもの書いてみようかと思ったわけです。

となると自然、選考の基準も「書いた人の熱い思い」とかいうのに多くの比重が占められるれることになるわけです。時には作品の良し悪しよりも(笑)これは仕方がない。人間だもの。大学生だもの。

公演の日程が決まるとそれの二ヶ月ぐらい前に「レパ選」の日が設定されます。もちろんレパ選のある程度期間前には、各候補が執筆した台本を劇団員全員に渡して読んでもらうわけです。当時はメールもありませんから人数分コピーするだけでも大変でした。この時点で脱稿している候補は稀で、大抵は後半1/3がかけていなかったり、ひどい人は登場人物とあらすじ、あるいは箱書きみたいなものだったりもしました。当然稽古進めていく中で台本は変わっていきます。でも、他の劇団員に読んでもらって「いいなぁ」と思ってもらわないと公演台本に先行してもらえないわけですから、僕は必死でなんとか最後まで書こうとしてました。まぁそれでも「あらすじ」だけの「今回で引退となる先輩の台本」が選ばれることもあるんですが、だからそこ、当時から今まで一貫して人望がない私としては台本を完成にできるだけ近づけて説得力を増す必要があったんです。

演劇を始めた劇団ACTでそういう経験をしていたもので、「公演の2ヶ月前には台本第一校があがっている」のが僕にとっては普通の感覚でした。ですからその後、大学の外の人たちと絡み始めて、えらく戸惑いました。一ヶ月前になっても設定だけで台本のカケラもないとか、小屋入りしてからも作家が別部屋でラストシーン描いてるとか。

これはカルチャーショックでした(笑)


卒業公演だけはレパ選でなかったように思います。他の学生劇団の事情はわかりませんが、僕の頃のACTでは三回生の秋公演をもって引退するのがデフォルトでした。もちろん多くの人が就職活動するから芝居どころでなくなるからです。ですので秋公演が終わると、座長や主幹が下の代(次年度から三回生になる部員)に代替わりして新体制となります。しんねんどになり、春公演、秋公演。引退した人たちはスタッフなどの手伝いがメインで台本書いたり出演したりってのは滅多にありません。ただ就職が決まっちゃうと「最後もう一回したいよねー」ってはなしになるんでしょうね。なもんでそういう有志があつまり、後輩にも声をかけて冬とかに行うのが「卒業公演」でした。僕らの頃は。そうなるとやっぱりその卒業生が台本担当するのが普通の流れで。


僕の二つ上の代の卒業公演もそういう形でした。なぜか僕の実家にあったその様子です。



本当はお一人お一人掲載の許可を得なくちゃなんですが、すいません無許可です。写ってる皆さん、問題ありましたらご連絡ください。(我ながらひどい…すいません)これは劇団くるみ座の稽古場でやらせていただいたんです。思い出の家が最後、(放火されたんだったかな?)燃えて亡くなっちゃう話でした。でもそんな湿っぽい話じゃなくて写真のイメージ通り、笑いあり笑いありのものだったと思います。髪の毛がまだある私の写真や…


打ち上げの写真など。

 
 
 

最新記事

すべて表示
劇団ACT.休部回避について

田中遊が書いています。 先日、劇団ACTより「休部を回避した」という発表がありました。 ここに書いてあることが、僕の、そして今回企画に関わっているメンバーの知っている全ての内容です。まぁそりゃいろいろあるでしょう。でも「なにがどうなったの?」と聞く筋合いじゃないんです、現役...

 
 
 

Comments


bottom of page